先月、謎の喉痛みにずいぶん悩まされ、「とうとう花粉症に…?いや、風邪だ、絶対的に風邪の症状!!」と自分に言い聞かせて耳鼻科に行ったところ、「風邪はそんなに長引かない」と無情に言ってのけられてしまい「か、か、花粉症ですか?」「でも鼻水がさらさらではないです!!(2015年3月14日upの花粉症についてのコラム参照)」と子供のように駄々をこねてしまいました。
当然のことながら耳鼻科の先生曰く「飛んでいるのは花粉症だけではないですよ、PM2.5とか色々…PM2.5なら肺まで達するので怖いですよ」
(ToT)
そして家のベランダを拭くと黄色~緑色の粉が異常に雑巾に付着していたことに気づき、最終的には黄砂の影響だったのでは…という結果に落ち着きました。
花粉症かと思いきや黄砂アレルギー?!
3月~5月は黄砂の飛来も多く、黄砂の影響で花粉症が悪化する場合もあり、注意が必要です。PM2.5の影響も怖いですが特にこの時期黄砂が多くなるようです。
黄砂とは
簡単に説明すると中国内陸部にある砂漠の砂が気候や気圧の変化で、上空に巻き上げられ、それが中国から日本のほうへ吹いている偏西風という風に乗ってやってくるというものです。
実は偏西風は1年中吹いているのですが、春の時期には特に強くなるため、黄砂の量が多くなるようです。
その時、粒子が小さいものほど遠くに飛ばされるため、日本に到着する黄砂はとても小さい粒子になっています。
大気中を移動する際に、大気汚染物質や微生物を取り込み、それを運搬しているとも言われています。
黄砂アレルギーとは?
実は、黄砂自体はアレルギー物質ではない
黄砂によって、アレルギーが引き起こされるのではなく、黄砂によってアレルギーが悪化すると考える方が良いかと言われています。
黄砂は主に岩石の主成分である二酸化ケイ素という物質でできています。
この二酸化ケイ素がアレルギーを悪化させる原因となるのです。
また、黄砂に含まれている付着成分(細菌やカビなど)が、喘息や気管支炎の悪化といったことにもつながってくるようです。
黄砂アレルギーと呼ばれる症状
咳
喉の痛み
肺炎
頭痛
熱
慢性病等
といったものがあります。
これらは黄砂によって引き起こされる 健康被害で、アレルギーからくるものではないです。
黄砂と花粉の違い
平均の大きさ
スギ花粉 30μm(0.03mm)
黄砂 4μm(0.004mm)
PM2.5 2.5μm(0.0025mm)
ディーゼルエンジンの排気に含まれる微粒子 0.5μm(0.0005mm)
といった大きさになります。
当然、粒子が小さいほど肺の奥にまで到達することになります。
ディーゼルエンジンの微粒子は粒子は小さいですがその分軽いため逆に排出されやすいともいえます。
特に肺に蓄積すると考えられている大きさは0.8~3μmで、PM2.5はやはり危険でしょう。
一方大きい粒子は末梢軌道までは届きませんが、手前の中枢軌道までは届くと考えられています。
対策
マスクをしてなるべく体内に取り込まないようにする(かなり小さい微粒子でもブロックできるマスクが必要)
室内では空気清浄機を使用する
外出をなるべく控える
洗濯物は部屋干しにする
など、黄砂の予報をチェックして多い日はマスクを着用するなど、アレルギーのある人は特に気をつけたほうがいいでしょう。
その他、全国の医療機関の処方せんを受付けます。