MERSとは
原因となるウイルスは、MERSコロナウイルスと呼ばれています。
2003年に流行したSARS(サーズ)の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
国内で発生する可能性は?
中東地域、最近は韓国で深刻化していますので、日本入国後に発症する可能性があります。
ただし、適切な対策をとることにより、感染拡大を防止することが出来ます。
症状
発熱、せき、息切れなどです。
下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
感染しても症状が現れない人や軽症の人もいますが、高齢、糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全等の基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
WHOに報告された死亡率は約40%とされています。
感染経緯
正確には不明とされていますが、2015年5月以降韓国で患者が多数発生しており、多くが病院での院内感染によるものと考えられています。
中東のヒトコブラクダがMERSウイルスの保有動物とされており、感染源の一つとして疑われています。
幸い日本国内のヒトコブラクダを調査した限り、MERSコロナウイルスを保有している個体は確認されていません。
患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれていますので、飛沫感染または接触による感染であると考えられています。
予防と治療
発生報告されている地域においては、せきやくしゃみなどの症状がある人や、動物(ラクダ等)との接触を避けることが重要です。
現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。対症療法となります。
💡 まだ治験薬として認可されているものではないため人の体に使うことは出来ませんが、京都府立大学院のグループがダチョウの卵を使い、予防可能な抗体の精製に成功したとのニュースがありました。
スプレー剤として大量生産中だそうです。
体にウイルスが入ってくることを防ぐことが出来るスプレー剤で、マスクに付けることで最大限効果を発揮するようです。
また、人が触るドアや電車の中などにも付けておくことで、触ることでの感染を防ぐことが可能にもなるそうです。
100パーセントではないと思われますが、かなりの確率でmers(マーズ)の感染を防ぐことが出来るとの事です。
外国から帰国後に上記のような症状が出たら…
絶対にかかりつけの病院等に行ってはいけません。
完治しないからといって、また別の病院で診てもらう…というのはもってのほかです。
病院でウイルスを広めてしまう可能性があるからです。
外国から帰ってきて14日以内に発熱、咳等の症状があらわれたら、まず保健所に電話をして症状を伝え、指示に従うようにしてください。
その他、全国の医療機関の処方せんを受付けます。